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ナビタイマー01


新たなるナビタイマー伝説

ブライトリングは従来の製品ラインをダイナミックに変更し、10シリーズと既存のプロフェッショナル・ラインに再編成した。それは完全自社開発・製造ムーブメントを軸にしたブライトリングの新時代を予感させる新たなアクションだ。

回転計算尺付きを搭載した世界初のクロノグラフとして初代クロノマットが誕生したのは1942年のこと。ブライトリング家3代目、ウイリー・ブライトリングにより航空クロノグラフというジャンルえを創造するとともに、ブライトリングは航空界とさらなる密接な関係を築くことになる。しかし大戦後、ジェット旅客機の就航など航空界は新たな時代に突入し、ブライトリングにとってその対応が迫られていた。航空機のパイロットは飛行前に就航に必要な各種の計算を行い、フライトプランの提出が義務付けられ、これらの計算を行うデバイスがフライトコンピュータと称される特殊な航法計算盤だった。ウイリーは各国空軍や当時、次々に設立されていた民間航空会社のパイロットたちからこのフライトコンピュータの重要性を聞き出し、クロノマットに続く新たな航空クロノグラフの開発に着手する。こうして1952年に誕生したのが、フライトコンピュータを組み込んだ回転計算尺付きベゼルを搭載した最新型の航空クロノグラフ「ナビタイマー」だった。

同時に一つの積算計を装備していたクロノマットに対しナビタイマーは長距離就航に対応するため30分積算計とともに12時間積算計も搭載。そしてナビタイマーが歴史的名作となり得た重要な要素の一つにネーミングがあった。航空や航海を意味する”NAVIGATION”と計時を意味する”TIMER”を組みあさせた造語は新しいクロノグラフのパホーマンスを的確に表現した言葉であり軍や民間を問わず、世界中のパイロットたちが”ナビタイマー”を歓迎していった。その絶賛ぶりはA.O.P.A(飛行機オーナーパイロット協会)の公式時計に認定された事実が物語っている。

以来ブライトリングを象徴するフラッグシップ・モデルとして不動の地位を築いていく。クオーツショックによりブランド存亡の危機に迫った際もブライトリング復興を成し遂げた現会長アーネストシュナイダー氏はナビタイマーを存続を英断し、「オールドナビタイマー」として生産を続行。さらにナビタイマー誕生50周年を過ぎた2003年にオールドナビタイマーのモデルチェンジを行い横3つ目のトータライザーを装備した。”ナビタイマー”を発表し、2011年春まで継続した。そのナビタイマーが新しい歴史を刻むことになった。ブライトリングが2009年に完成させた完全自社開発マニュファクチュール・ムーブメント”キャリバー01”を搭載し「ナビタイマー01」として新生したのだ。継続して生産されてきた世界でも最も長い歴史を誇るクロノグラフの新たな伝説の始まりこそ、ブライトリング新時代を象徴するエポックに違いない。

NAVITIMER01

自動巻き ブライトリング01
28800振動/h
ステンレススチールケース ステンレスブレス
3気圧防水
ドーム型サファイアガラス(両面無反射コーティング)
直径43.0mm
計算尺付きベゼル
C.O.S.C公認クロノメーター

品番A022B01NP
価格¥980,000+税

 

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