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時計屋のひとりごと 第1回

2012年05月23日(水) | コメントできません

ユリウス暦からグレゴリオ暦へ

現在、われわれが使用しているグレゴリオ暦のもとになったのは
いまから2000年以上前、紀元前45年前に制定されたユリウス暦
である。これはローマ帝国の独裁者ユリウス・カサエルが天文学者
に命じて作らせたもので彼の名前をとりユリウス暦と呼ばれた。
1年を365.25日として、現在の暦と同じく4年に1度閏年を設けること
で調整していた。しかし、実際の太陽年(地球が太陽の周りを一周
する時間)とは平均すると1年で11分ほどズレが生じることになる。
ユリウス暦は1000年以上も使われたため、しまいには無視できない
ほどの狂いが生じてきてしまった。
そこで1582年、ローマ法王グレゴリオ13世が復活際の日程を
正確にさせることを目的に改暦を実施した10日間を省略してそれまでの
ズレを調整し、1年を365.2425日で計算することを定めた。
こうして、現在のグレゴリオ暦が誕生したそうです。
グレゴリオ暦は400年に3回、閏年を省くことによって微調整
している。

ちなみに、なぜ2月だけが28日と少なく、閏月となってしまった
のだろうか? それはユリウス暦が定められた古代ローマでは
2月が1年の最後の月だったため、やむなく調整月にされて
しまったそうです。
そうすると 1年は(地球が太陽を1周する時間)
 365日5時間49分12秒ってことですよね。
「そういえば 閏秒って聞いたことあるんですよね?」

2000年も前に、よくココまで、(ユリオス暦)わかっていたとは
感激ものです。

カテゴリー:時計屋のひとりごと

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