時計屋のひとりごと 第3回
2012年05月23日(水) | コメントできません
均時差とは?
太陽に対する地球の公転軌道は、実は円ではなく、
左図の実線のように不規則な楕円をしている。そのため
実際の1日の長さ(真太陽時)は、1年を通じて23時間
44分から24時間15分の間で変化している。しかし、
これでは、あまりにも不便なので、便宜上、地球の公転
軌道を真円と仮定した場合の1日の長さ(24時間)を
平均太陽時として設定しているのである。
均時差とは、この平均太陽時と真太陽時との差を分単位
で表したもので、最大で-16分(11月3日)から+14分
(2月12日)の差が生じている。両者が一致するのは
図の2つの線が交わる4月16日、6月14日、9月1日、
12月25日の年4回だけ。 この均時差の時計をブレゲが
1790年代頃にはすでに、懐中時計に搭載さいされていた。文字盤には+15分から-15分までの
目盛りを記した均時差表示が装備されている。 さすが ブレゲですね。
カテゴリー:時計屋のひとりごと
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